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加美町 北江川橋 修繕工事(スーパーホゼン式工法)

 宮城県加美町の北江川橋で、「スーパーホゼン式工法」による修繕工事を行いました。

スーパーホゼン式工法とは

通行規制が不要なうえ、施工性が高く、現在注目されている橋梁補修・補強工法で、
国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」においてVR評価(活用促進技術)を得ています。
特許取得の特殊アンカーによる網鉄筋緊張圧着作用と、超低粘度エポキシ樹脂の注入によって
既設床版と増厚部の完全一体化が可能になります。

NETIS登録ページはこちらから↓
スーパーホゼン工法「NETIS」登録ページ

下図の様に、3段階の工程を経て、劣化が進んだ既設床版を長寿命化させます。

このページでは、宮城県加美町での実際の施工の流れを、写真を交えてご紹介致します。

スーパーホゼン式工法の流れ

工事の流れ

1.施工前

橋梁下面に多くのひび割れが見られる状態でした。

※今回は既設床版下面の傷みが大きかったため、断面修復を行ってから施工致しました。

舗装撤去作業

2.樹脂導入路 設置

ディスクサンダーを用いて【樹脂導入路】を作ります。
この樹脂導入路が、樹脂注入を行う際に既設床版の微細なひび割れや隙間にも 樹脂がしっかりと行きわたるポイントになります。

路盤の高さを測る

3.網鉄筋 取付

次に、テーパー付きのスクリュー式アンカーで網鉄筋を設置します。(※ボルトが付いているのは樹脂注入用のアンカーです。)

このアンカーは、テーパー部が格子鉄筋の交点を外側に押し広げながら、網鉄筋を既設床版に緊張圧着させるので、車両通行による床版と網鉄筋の振動を一体化させます。

それによって既設床版のもつ強度を高める働きをします。
この工程は、スーパーホゼン工法最大の特徴です。

網鉄筋取付

4.ホゼン材#10吹付

接着力の高いホゼン材#10(ポリマーセメントモルタル)を吹付けて床版下面を増厚します。

ポリマーセメントモルタル吹き付け

5.超低粘度エポキシ樹脂注入

サラダ油のような粘度の、超低粘度のエポキシ樹脂を専用の注入器具でくまなく充填していきます。

この工程で、既設床版や網鉄筋との間の、微細な空隙をしっかり埋めていきます。

超低粘度エポキシ樹脂注入

6. 仕上げ材(ホゼン材#1)塗布

表面仕上げ用塗料(ホゼン材#1)を、ローラーでむらなく塗っていきます。

ローラーで踏み固め

7. 完成

施工完了です。

橋梁の下面からの施工で通行規制を行う必要がなかったため、地域住民の方々へご不便をかける ことなく工事を終えることができました。

橋は厚みを増した分、荷重に対する耐力が向上し、また既設床版としっかり一体化しているので、確実な長寿命化ができました。

舗装完了

東日本技建株式会社では今後も橋梁の補修・長寿命化に取り組んでいきます。
「スーパーホゼン式工法」については下記のページよりご覧下さい。↓
橋梁長寿命化対策(スーパーホゼン式工法)

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